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パートナーとの物語

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「暮らすがえ」をするときに、お客様に新たな選択肢を

平安伸銅工業株式会社
竹内常務、後様

Kuras-up
担当:松村、能登

<概要>

つっぱり棒のトップシェアを誇る平安伸銅工業株式会社様(以下、平安伸銅様)。つっぱり棒を“一本の線”に再定義した「DRAW A LINE(ドローアライン)」、DIYのヒット商品「LABRICO(ラブリコ)」など、メディアにも注目される意欲的な商品を次々と発売されています。そして、今、新たなフェーズへ。新たなコーポレイトメッセージ「さあ、暮らすがえ」に込められた想いに迫ります。

つっぱり棒メーカーから「暮らすがえ」メーカーへ。

後様:(本企画の)お話をいただき、ありがとうございます。ちょうど今が弊社の転換点になるんじゃないか、と思っていたところなんです。

松村(クラスアップ):御社のミッションバリュー「さあ、暮らすがえ」と関わってくるのでしょうか。具体的に教えていただけますか?

竹内常務:「暮らすがえ」というのは、ライフステージが変わる段階のことです。
例えば、子供が生まれたときのオムツの収納場所、小学校に入学した後のランドセルの置き場所……というように、困りごとってライフステージごとに変化しますよね。弊社としては、この変化するとき=「暮らすがえ」に選択肢をご提案できればと思っています。

後様:社内メンバーとしても「暮らすがえ」はポーンと刺さった言葉です。今までつっぱり棒専業メーカーだった弊社が、それを言うこと自体が面白いなと個人的に感じました。

松村(クラスアップ):社内のメンバーが、そう受け止めるってすごいことですね。コンセプトも理由も明確ですよね。つっぱり棒でイノベーションを起こすといった飛躍したことではなくて、ちょこっと変えるだけで暮らしがよくなる。お客様にも身近に感じてもらえると思います。

後様:私としては、経営陣からこのメッセージが発信されてきたことで、新ブランドが生まれたんだと思っています。

松村(クラスアップ):各ブランドごとにターゲット層はあるんでしょうか?

竹内常務:基本のターゲット層は、女性です。「LABRICO(ラブリコ)」シリーズは、少し趣味性が高い人たち。各ブランドでターゲットが違うから、「暮らすがえ」シーンで選択肢になりうると考えています。

「売る意志」と「覚悟」から出発する商品開発。

松村(クラスアップ):新商品に対しての投資は、数千万単位と伺いました。かなりの投資額ですね。

竹内常務:でもそこをケチり出すと、メーカーではなくなるので。売れるというより売るぞという感じ。すべては「意志」「覚悟」です。

松村(クラスアップ):なるほど。

竹内常務:「売れたらいいな?」でやっていたら、つかめるものもつかめない。「売る覚悟」をして、じゃあそこからどうやってやっていくかを考えるんです。

松村(クラスアップ):実は、販売店様も「覚悟」を持っているんですね。
売価が分からないものより、売価と期限を決めた中で売る。御社のような覚悟のある商品の方が、すごく力を入れて売っていただく可能性があると思います。

クラスアップ松村

竹内常務:新商品は発売した“その後”が実は大事なんです。そこから定番として息の長い商品として残っていくことができるかどうか。販売店様なら、一次的に売れて次、次と新鮮な商品を取り扱うことでいいと思うんですけれども、弊社はメーカーなので売れたら終わりというのはわけにはいかないんです。

松村(クラスアップ):そういう意味では、弊社にはフィードバックいただける販売店様が何社もあるので、使っていただきたいです。一緒に息の長い商品を育てるところに入れていただけるとすごくありがたいなって思いますね。

一見して分からない技術力と機能が詰まった、世界初のつっぱり棒。

平安伸銅工業株式会社の竹内常務

松村(クラスアップ):今回の新商品「tatecco(タテッコ)」について教えていただけますでしょうか。

竹内常務:個人的には、機能的でいい商品ができあがったと思っています。
普通のつっぱり棒はバネポールなんですが、これはジャッキタイプ。この細さで強度もあって縦に突っ張れるポールっていうのは、なかなか見当たらない。そんなアイテムなんです。

松村(クラスアップ):すごいですね。

竹内常務:さらに面白いのは、樹脂成形にもこだわっているんです。弊社の「DRAW A LINE(ドローアライン)」もそうなんですけども、縦のつっぱり棒って一度突っ張ると、アクセサリーを追加するときにキャップを外して上から通さないといけないんです。でもこれは、その必要がない。

竹内常務:この使いやすさは、こだわったポイントです。さらに、100均ではできない技術的な面を見た目ではわからず実現して、「すっきりと見せる」というのをやり切った商品です。「暮らすがえ」の選択肢が広がる商品にしたいなと考えています。

能登(クラスアップ):インフルエンサーさんなら、思いもしなかったすごい使い方を発見してくれそうですね。「ここで使うの!?」みたいな。

後様:縦つっぱり棒も横つっぱり棒と同じで、使い方は無限ですしね。機能だけで売ってたら誰も発見できないところ、弊社でもったいないなと感じていたところを解決していただけそうです。

松村(クラスアップ):最近、キッチン関連のセレクトショップが食品やアパレルの取り扱いを広げていますよね。それはキッチン商材で売れる“次”がない、探しているということです。新商品はキッチン収納にもフィットするということなので、新しい間口が広がる可能性を秘めていると感じます。

継続して太くなっていく「商い」を目指していく。

竹内常務:セレクトショップはつっぱり棒と相性がそんなによくない、扱っていただけないようなイメージがあったんですけど、今回、御社を通してECのセレクトショップ様とうれしいご縁をいただきました。そこで、提案の仕方によっては意外と可能性が広がるかもしれないと思いました。

松村(クラスアップ):弊社は訪問して商談するっていうのを基本姿勢としています。そうなると、担当はエリア別になるんですよね。当然、担当エリアの中には、セレクトショップだったり量販店だったり、様々な業態の販売店様があるんです。1つの業態を担当すると、偏ったり凝り固まってしまいがちですが、そういうことがないんです。

能登(クラスアップ):私も量販店・雑貨店・ECとそれぞれの強みや売り方、考え方の違いを理解して、提案させていただいています。今回のECでセレクトショップを展開している販売店様も、同じカタチから生まれたご縁です。

クラスアップ能登

後様:そこが御社の強みだと思っています。今回、御社と一緒にお取り組みをさせていただいたのは、その方がプラスになるのでは?と思ったからです。

松村(クラスアップ):ありがとうございます。弊社は他のメーカーさんとも一緒にお取引させていただいているので、自ずと販売店様との接触頻度がすごく高くなるんです。そうすると、御社の商品情報を他のメーカーさんと含めてご提案をさせていただくことも可能なんです。
弊社も「売る意志」をもたないと、全ての商品の在庫を持つことはできない。「覚悟」を持って売らせていただいています。

後様:お客様の方をちゃんと見て、広い視野でやっていらっしゃるなと普段から感じていたんですが、お話を聞いて「なるほどな」と納得しました。商売や未来のことを話せる数少ない問屋さんのひとつだと思っています。

松村(クラスアップ):上だけかすめとるような商売は、やっぱり続かない。メーカー・販売店様・弊社という三者の中でいかに役に立つか。しっかり取り組んで、継続して太くなっていく商いを目指しています。

竹内常務:商品はできて終わりではなく、発売はむしろスタート。商品を“未来の定番”にしていくために、一緒に連携していたただけるとありがたいなと思います。

お客様の暮らしに寄り添っていく。

平安伸銅工業株式会社の竹内常務

竹内常務:売上ももちろん大事ではありますが、やはりお客様が喜んでくださった声を聞いて初めて「やってよかったな」と思うんです。
だから、「その商品がなぜ売れたのか」「こうだったらもっといいのに……」そんな声を一番うかがいたいんですが、それはコツコツとやらないとダメなことなので、御社としては手間がかかりますよね……。

松村(クラスアップ):いえいえ。手間がかかることほど他社がやれないことですし、そこが弊社の卓越性につながると思っています。ぜひ一緒に取り組ませていただきたいです。

竹内常務:ありがとうございます。実は、弊社は今改めて「お客様に寄り添う」ことに向けて大きく動いています。

そこに一緒に取り組んでいただけると、御社が「川を広げていく」ことに繋がって、お客様も広がって……となりそう気がします。

後様:お客様起点で見たときに、弊社だけだと「川」の抜け漏れが出てきてしまうと思うので……。

松村(クラスアップ):なるほど。ぜひ一方通行ではない「川」にならせていただきたいです。商品だけでなく、情報も行ったり来たりしながら、関係性を続けていただけるとうれしいです。

平安伸銅株式会社「LABRICO(ラブリコ)」

平安伸銅工業株式会社

1952年創業の大阪市の生活日用品メーカー。お客様の暮らしの変化に寄り添う「暮らすがえ」企業として、主力製品であるつっぱり棒のほかにも、その技術を活かした「LABRICO(ラブリコ)」「DRAW A LINE(ドローアライン)」などのインテリアブランドを展開。新しい価値の創造に取り組み続けている。

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