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パートナーとの物語

「幸せなコトづくり」は、 メーカー・卸・販売店の三位一体で生まれる

ライクイット株式会社
𠮷川社長、松浦様

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担当:松村

<概要>

収納用品を主力とする、ライクイット株式会社様(以下、ライクイット様)。なかでも、隙間なくピッタリと合わさる「ブリックス」シリーズは、発売以来30年以上のロングセラーとなっています。長く愛される製品づくりの背景には、モノづくりを通して生活者の「幸せ」をつくりたい、という想いがありました。

商品を通じて「生活者の幸せ」をつくりたい。

松村(クラスアップ) : ライクイット様とのお付き合いは、もう10年以上になるでしょうか。お部屋のインテリアを選ばないシンプルなデザインと、長く使える機能性がすばらしくて、どの販売店様でも人気商品なんです。30年以上ロングセラーの商品もありましたよね。

松浦様 : 「ブリックス」シリーズですね。特徴は2つあって、1つは製品同士が隙間なくぴったりと合わさり、デッドスペースを極力なくせること。また、使い手が「こうしたい!」と思ったら、既存製品に「買い足し、また買い足し」ができる設計になっています。長く使っていただけるよう、耐久性の優れた素材を選定しています。

松村(クラスアップ) : どちらも、使い手目線が入った工夫ですね。モノづくりにおいては、どんなことを大切にしておられますか?

𠮷川社長 : 「モノをつくる会社ではなくて、生活者の幸せをつくる会社である」ということです。会社の理念にも掲げていますし、日頃から社員にも伝えるようにしています。モノをつくって、使っていただいて、幸せになるのかどうか?それがモノづくりの本質だと思っています。デザインや機能性にこだわるのもそういった理由からです。

𠮷川社長 : 一方で、本当に「幸せづくり」をするためには、モノづくりの力だけでは叶わないとも感じていて。クラスアップさんは、「生活者の幸せをつくりたい」という私たちの想いをよく理解して、販売店様に伝えてくださいますよね。ネットショップ様のページを見て、「こんなシーンで表現すると、魅力が伝わるんだ!」と驚いたこともあります。

松村(クラスアップ) : ライクイット様の商品に魅力があるからこそ、私たちはそれを伝えるお手伝いをしているに過ぎません。それに、商品のつよみを理解することは、販売店様にとっても大切なはずなんです。「この商品を買うと、こんな幸せな生活が手に入るかも」というイメージが湧くからこそ、消費者はその商品が欲しくなり、買ってくれるわけですから。メーカー・卸・販売店が「三位一体」となって初めて、消費者が求めるモノと出会うことができ、幸せをもたらすことができると考えています。

「ブランドづくり」はメーカーのためでなく、消費者のためにある。

𠮷川社長 : 私たちがデザイン性にすぐれた、ブランド力のある製品づくりを意識するようになったのには、きっかけがあります。1990年頃、ちょうどプラスチックが流通し始めたときに、日用品の大価格競争時代がありまして。「儲かるから」という理由でみんながプラスチック製品に手を出し、流通量が一気に増えました。製品自体は似たりよったりなので、原価率で比較するしかなくて。メーカーがバイヤーの前に並び、順番にバケツを量りに乗せて「このバケツはグラムあたり何円やな」と比べられる。それが仕入れ基準のすべてでした。

松村(クラスアップ) : 今ではなかなか考えられないですよね。モノサシが価格になってしまうと、私たち卸会社も販売店様も「この商品で誰がどう幸せになるのか」をアピールできません。消費者も、買い物を楽しめなかったのではないでしょうか。

𠮷川社長 : そこで、私たちはデザインに力を入れて他社と差別化し、生活者の幸せを提案するブランドとして、ライクイットを立ち上げたんです。そうすることで、私たちがモノをつくる意味が生まれると思いました。

松村(クラスアップ) : ライクイット様の製品はいち早く差別化されていると感じていましたが、そのような背景があったのですね。メーカー様の想いを販売店様、その先の消費者へと伝えることが、卸会社の介在価値だと考えています。その意味で、ライクイット様の商品はとてもやりがいがありますし、販売店様からもよろこんでいただいています。

𠮷川社長 : クラスアップ様は、当社のポリシーを理解しているだけでなく、消費者目線での商品の良さも伝えてくださいますよね。その先の販売店様にとっても、差別化のポイントが明確になりますし、さらに買う人にとっても、「自分に合う・合わない」が明確になります。「ブランドを理解して取り扱ってくれる」というのも、「生活者の幸せづくり」につながっていると感じています。

チャレンジは怖いもの。仲間がいることで踏み込める。

松浦様: また、クラスアップさんは、新商品を必ず取り扱ってくださいますよね。未知の新商品の場合、取り扱いに二の足を踏む会社がほとんどですが、クラスアップさんは「売ってみないと分かりませんから」と言って、まずは一度取り扱ってくださいます。

松村(クラスアップ) : それは、私たちに「商品の良し悪しをジャッジするのは、卸ではなく、お客様である」という考えがあるからです。世の中には、いろいろなメーカー様の、いろいろな想いが詰まった、いろいろな商品があります。世の中を広く見渡せば、どこかに「ぴったり!」「便利!」と思ってくれる消費者がきっといるはずです。両者をつなぐことができれば、それこそが幸せなシーンだと言えると思います。

𠮷川社長 : 販売店様にとっても「クラスアップさんとお付き合いをすることで、常に新しい発見がある」という点で、とても良いはずです。自分たちの都合で取り扱う商品を絞ることは、結果として、販売店様や消費者の幸せを奪っている、という考え方もできますから。

松村(クラスアップ) : 私たちのビジョンは、ある特定の消費者に喜んでもらえばいいということでなく、一人ひとりに幸せをゆきわたらせることです。もっと言うと、消費者だけでなく、メーカー様、販売店様、そして私たちクラスアップを含めた「四方よし」の状態をつくること。そのためには、価値観をともにするパートナー様を増やしていく必要があると感じています。

𠮷川社長 : その考えには、とても共感します。かつて、私たちは多数のネットショップに商品を卸していましたが、価値感をともにしていただけるお客様にお付き合いを絞らせていただきました。その方が、「生活者を幸せにする」という目的を実現できるからです。その中でも、クラスアップさんは当社の価値観を理解してくださるパートナーです。

「プラスチックの循環」をともに実現したい。

𠮷川社長 : いま当社が進めているのは、環境にやさしい新素材をつかった新製品の開発です。

松村(クラスアップ) : 企画段階からお話をお伺いさせていただいていますが、発売がとても楽しみです。

𠮷川社長 : 環境に悪影響を及ぼす商品は見向きもされないという時代です。この取り組みにも、クラスアップさんや販売店様の協力は不可欠です。また、当社の工場ではプラスチックごみを再利用しているのですが、これと同じような資源の循環を、販売を通しても実現できないかと考えています。例えば、クラスアップさんや販売店様が衣装ケースを販売すると同時に、不要になった衣装ケースをライクイットに送っていただく仕組みをつくる。引き取った衣装ケースは、新しい衣装ケースになって誰かのもとにちゃんと届くということを保証する。こういったプラスチックを循環させる取り組みも私たちだけではできませんから。

松村(クラスアップ) : 今日、ライクイット様の今後のビジョンのお話をお聞きすることができて、とてもワクワクしてきました。その想いをしっかりとつないでいけるように、是非これからも伴走させてください。

ライクイット株式会社

株式会社𠮷川国工業所(1932年創業)の製品の企画・販売を担う。主力製品は、収納用品を中心としたプラスチック製品。「隙間なく並べられる収納ボックス」や「持ち運びができるコスメボックス」など、細部にまで使いやすさへの工夫が施されている。その高い機能性・デザイン性は、国内(グッドデザイン賞受賞)だけでなく、世界三大デザイン賞をすべて獲得するなど、海外においても高く評価されている。

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